2026/8/28
朝露に浮かぶ蜘蛛の巣。田んぼに秋の気配
昨晩は急に気温が下がり、半袖では少し寒いほどでした。
久しぶりに長袖を着て眠りました。
毎年この時期になると、朝晩の空気が少しずつ変わってきます。
よく晴れた風の弱い夜には、地面の熱が空へ逃げていく「放射冷却」が起こり、夜明け直後の田んぼは朝露に包まれます。
今朝も稲の葉にはたくさんの水滴がつき、朝日を浴びてキラキラと輝いていました。
そして、こんな朝にもうひとつ、よく見えるものがあります。
稲と稲の間に張られた、蜘蛛の巣です。
普段はほとんど気づかない細い糸も、朝露がつくとくっきりと姿を現します。朝日に照らされると、田んぼのあちらこちらに蜘蛛の巣が浮かび上がり、とても幻想的です。
昔から「蜘蛛の巣がたくさんある田んぼの米は美味しい」と言われることがあります。
もちろん、蜘蛛の巣があること自体がお米を美味しくするわけではありません。
田んぼにいるクモは、稲に被害を与える虫を食べてくれる存在です。
害虫はお米の品質を落とす原因になることがありますが、クモはそうした虫を捕らえる、田んぼの小さな働き者でもあります。
また、クモをはじめ、さまざまな生き物が暮らしていることは、その田んぼに豊かな生態系が残っているひとつのサインともいえます。環境に配慮した栽培の水田では、クモなどの生き物が多く確認されたという調査もあります。
だからこそ、「蜘蛛の巣のある田んぼは美味しい」と言われてきたのかもしれません。
稲穂も少しずつ黄金色になり、頭を垂れるようになってきました。
朝露、蜘蛛の巣、そして色づき始めた稲穂。
毎朝変わっていく田んぼの景色を眺められるのも、この土地で暮らす楽しみのひとつです。

